2022年7月14日、9月8日、9月29日
朝日カルチャーセンター 新宿教室にて「仏教3.0入門 理論と実践」が開講されます。
この学期は、8月のお盆があるので、9月に2回行われます。
現在は「正法眼蔵随聞記」を読んでます。先月は、そのなかでも非常に有名なところを読みました。
正法眼蔵随聞記 第四の七
「示して云く。学道の人、悟りを得ざることは即ちただ旧見を存ずるゆへなり。本より誰がおしへたりとも知らざれども、心と云は念慮知覚なりと思ひ、心は草木なりと云へば信ぜず。仏と云へば相好光明あらんずると思ふて、仏は瓦礫と説けば耳を驚かす。
かくのごときの執見、父も相伝せず、母も教授せず、只無理自然に久しく人のことばにつきて信じ来れることなり。然あれば今も仏祖決定の説なれば、あらためて心は艸木と云はば、便(すなわち)艸木を心と知り、仏は瓦礫といはば瓦礫を便ち仏なりと信じて、本執をあらため去らば、道を得べきなり」
これを読んで何を思い出しますか?1995年3月20日を思い出しますか?え、なんのことか分からない?
参加者はピンポイントで理解してくれました。ありがたいです。
ある参加者のレジュメ。
「・宗教には世間的な思い込みを乗り超えさせるシステムがある。1995年の出来事とはつまり、このシステムを悪用されたということ。そうなると、このシステムはもう使えなくなる。
・このシステムとは、昔からの古い思い込み(旧見)を捨てるためのシステム。
・今までの物の見方を手放す時、やはりキツいもの。しかし手放せた時、世界がガラッと変わって、楽にもなるし、新鮮な景色がひらかれる。
・この、旧見に対して、正師がまったく聞き慣れないことを言うとき、簡単にどちらかを捨ててしまうことはするべからす。この全く矛盾する二つを受け入れる。自分の中でその二つを戦わせながら真理に近付いてゆく」
そう、だから私が1995年以降やってきたのは、既に破壊されたシステムに代わるものを構築すること。心は艸木だと、無理矢理に正師によって、旧見を壊してもらうのではなく、誰もがアクセスできる方法で、心は艸木だと瞑想によって実感する。そのメソッドの構築だったのだ。ほんの少しの信と思い切りで、身体の内側へ飛ぶ。その少しのジャンプだけ。はるかに容易に真理に近づけるはず。
参考書: 山下良道『青空としてのわたし』(幻冬舎)、『本当の自分とつながる瞑想入門』(河出書房新社)、『光の中のマインドフルネス』(サンガ)、『「マインドフルネス×禅」であなたの雑念はすっきり消える』(集英社)、藤田一照&山下良道『アップデートする仏教』(幻冬舎新書)、藤田一照 & 永井均 & 山下良道『仏教3.0を哲学する』(春秋社)『哲学する仏教』(サンガ)
よろしくお願いいたします。お申し込みはこちら。朝日カルチャーセンター 新宿教室 仏教3.0入門 理論と実践
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