新刊「青空としてのわたし」(幻冬舎)が出版されました。

幻冬舎からの単著「青空としてのわたし」が出版されました。どうぞよろしくお願いします。

既に全国の書店に並んでいます。アマゾンも「在庫あり」です。1200円+消費税で、1296円ですね。どうぞよろしくお願いします。

2014-05-22

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友人がFacebook上で発表された、以下の感想を参考になさってください。

『青空としてのわたし』(著者:山下良道/スダンマチャーラ比丘)を読む。

前作「アップデートする仏教」(幻冬舎新書・共著)で現代仏教の蘇生を提言し、今最も注目されている山下良道師の初の単独本である。

この本の頁を開く前に、(一旦帯を外して)表紙の絵をじっくり眺めてほしい。山と川のあるのどかな田園風景、青々とした大空には鳥たちが静かに舞っている。何とも穏やかで懐かしい風景である。そして浮かびあがる「青空としてのわたし」の文字。それがこの本の主題のすべてである。そこに何かを感じ響くものがあったら、この本の理解は早い。

仏教書ではあるが、自伝的要素を織り交ぜ、ご自分の歩まれた道と現代仏教の問題点を重ね合わせながら、人間の苦しみを乗り越える方法が、専門用語をほとんど使わず大変平明な言葉と表現で、分かりやすく人の心に寄り添うように書かれている。(とは言え、著者の人を見る目や社会を見る目は鋭くその主張の率直さ大胆さには驚くが、それも直截なお人柄の賜物であると思う。)

人間の性(さが)として、何か問題が起これば常に他人のせいにし、社会のせいにする等、自分以外の存在に責任を転嫁する傾向になりがちであり、それが返って苦しみを増長している。しかしながらその前に、心の悩み苦しみは「思い」が作るものである以上、まずは自分の心と向き合うことが大切なのであり、思いを手放すことで悩みや苦しみから自分を解放しなければならないと著者は鋭く指摘する。

それを解決する方法が著者の到達したワンダルマメソッドであり、キーワードが「青空」なのである。我々の本質は、慌ただしく形を変え流動する雲ではなく、その雲を浮かばせている純粋で果てのない深く澄み切った「青空」であると認識し、その視点に立ってすべてを見渡した時、すべての存在が変容し全く新しい風景となって現れてくる。
この「青空」こそが人間の苦悩を解決すると同時に、仏教そのものの再生に繋がって行くことが、前作以上に明快かつ説得力を持って語られている。

その方法論はこの本を端緒に実践していただきたいが、「青空」の視点に立って物事を見るという重要な主張は、仏教界だけでなくあらゆる世界のあらゆる問題の解決に対応できるものであり、日常的にも今後益々重要なテーマとなっていくのは必定と思われる。それだけに仏教に関心のあるなしにかかわらず、人生の諸問題に悩むすべての方々に是非読んで欲しい好著としてこの本を皆様にお勧めしたい。

そして読み終わったら、今度は空を見上げてください。いつもと違った本物の青空が見える筈です。

One thought on “新刊「青空としてのわたし」(幻冬舎)が出版されました。

  1. 昨年の春から時々稲村ガ崎におじゃまするようになり、自分でも坐禅を続け、なんとなく道がぼんやり見えそうになってきました。
    「青空としてのわたし」拝読し、やっとこさ師匠(先生って言葉はなんとなくこっぱずかしいので、勝手に「師匠」ってよばせていただきます)おっしゃってたこと、自分の道が分かったような気がします。
    要望があります。
    次作策は瞑想メソッドの本を考えられているとのお話。ぜひ、なかなか稲村ガ崎に伺えない自分のような人間のために、「瞑想の」イントラCD付のもの企画して下さい。3/23配信の関西での「青空の瞑想印トラクション」(1)(2)を聞きながら何回も瞑想してますが、90分はやや長いです。40分くらいの自宅用「青空の瞑想印トラクション」CDなんかあると喜ぶ方多いと思います。
    是非ご検討をお願いします。

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